私の住んでいる福井では秋から初夏にかけて大麦を栽培し、収穫を終えたら初夏から秋にかけて稲作に入ります。(二毛作)

5月の中旬から下旬には大麦が色づき始めます。今はもう収穫前のたわわに実った時期です。首をもたげて重そうにも見えます。
初夏の瑞々しい植物の緑や晴れやかな空と対比し、もう秋になったかと錯覚するような一面まさに小麦色の光景が広がります。1年で一番好きな光景です。

子供の頃から自然に囲まれて育った私は、この田畑の周りを駆け回っていました。
春には水をはって代掻き(しろかき)した後の水面に雲が写っている光景。
夏にはこの麦秋、そして青々と育つ稲の成長を感じる光景。
秋には色づく実りの稲。収穫の光景。
冬にはおしょりんの光景。おしょりんというのは雪に覆われて凍った土の状態のこと。時々足を取られながらも凍った田んぼの中を歩くのがとても楽しかった思い出があります。
自然とともにあった幼少期は悩むことほとんどなかったように思います。
自然のチカラは偉大ですね。
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