長い長い出産までの道のり
第一子出産のエピソードをお話ししていきたいと思います。
私はお尻も大きくて安産型だと信じて疑わなかったのですが、なにが起こるか分からないのが出産ですね。
4日陣痛に耐えた挙げ句、緊急帝王切開になったお話です。
これから出産の人はこんなこともあるのねくらいに受け止めてもらえるといいかなと思います。
陣痛が始まる
予定日の3日前に陣痛らしきものが。
今思うと前駆陣痛だったのかなと思います。
陣痛ってこんなものなの?って程度で我慢はできる程度。
初めてのことで陣痛がどのくらいの強さなのか分からなかったです。
朝になると10分間隔になったので、病院に連絡して病院に向かいました。
まだ子宮口は1センチくらいらしく、もう入院しましょうということになりました。
入院開始〜破水
入院後は、陣痛の間隔が遠のいてさらに微弱になってしまいました。
まだまだ来なそうだから、もういっそ一回帰りたいな〜と思った2日目の早朝、トイレの時にピンクの液体が見えてあれっと感じました。
その後も少しナプキンが濡れるような感覚があったので、助産師さんに相談するとリトマス紙のようなもので調べてもらい、「破水です。」とのこと。
破水ってもっとドバッとでるものかと思っていましたが、チョロチョロのタイプもあるようでびっくりしました。
破水したら陣痛がつきやすいのかと思って、少し嬉しかったのですが、1日自然に経過を見ることになりました。
しかし、これが全然陣痛付かずに1日が終わってしまいます。
陣痛促進剤を使って
3日目は感染が心配なので促進剤を使いますとのことで、翌日から錠剤の促進剤を飲みました。
陣痛は来るんだけど、うまいこと子宮口が開かず、夕方に打ち切りとなってしまいました。
微妙に残った陣痛で夜中が辛くてほとんど寝ることができませんでした。
あまりにも長い時間かかっているので、付き添いの母や夫の顔がみるみるやつれて疲れていってるなぁと妙に冷静に感じました。
4日目、朝の内診のときに子宮口2.5センチ。
内診グリグリというやつをされて、悶絶しました。
足の震えがしばらく止まらないぐらい痛かった〜!!
もしかしたらこの内診グリグリが出産の中で一番辛かったかもというぐらいでした。
今日は点滴の促進剤を使いますとのことで朝から点滴が始まりました。
強い陣痛がついてきたように思いましたが、夕方に内診してもらうと、なんと子宮口が3センチにしかなってないではないですか。
ほんと嘘でしょ⁈という気持ちでした。
破水してから日にちも経ち、CRPの値(炎症反応)も高くなっていたことから、感染が懸念されるとのことで、帝王切開を勧められました。
1日頑張って0.5センチだなんてと下から産めないのかと絶望感が・・・。
4日間も微弱とはいえ、促進剤を使っているときの陣痛はとても強く、
陣痛に耐えているともう体力がなくなってヘトヘトになっていました。
帝王切開の同意書にサインをした途端、目まぐるしく手術の準備に入り、
スピード感が恐ろしかったのを覚えています。
いよいよ手術。緊急帝王切開に。
あれよあれよという間に手術台に連れられ、麻酔され、陣痛が遠のき、出産。という流れでした。
手術開始からものの30分ほどでご対面。
麻酔されていてもお腹を押される感覚がわかりましたよ。
産声を聞いた時はもう安堵の気持ちで泣いてしまいました。
やっと生まれてくれた。
無事になんとか出してあげれたと嬉しかったです。
赤ちゃんは感染せずに、健康に生まれました。
手術後は痛みとの戦い。
術後の発熱もあるし、痛いしでほんと辛かったです。
帝王切開を受け入れるまで
術後で辛かったのもありますが、次の日担当の助産婦さんから「下から産みたかったですよね。」と気遣いされて、その言葉が思いもかけずじわじわと辛かったです。
その時はきょとんとしてましたが、徐々に無事産めたという安堵の気持ちから下から産めなかったんだなという悔いる気持ちが生まれました。
帝王切開のコンプレックスのようなものは案外根深く、心の底から納得できるまで数年かかっています。
頭では子供の無事が一番で、出産できてよかったと思っています。
しかし、心がついていかない、受け入れることができなかったんです。
私が心から納得できたのは『帝王切開は出産のリスクを母体が全部引き受けることだ』という言葉を聞いてからです。
子供分のリスクも引き受けて無事出産したんだと思うとなんだかコンプレックスだったのが、誇らしく思えるようになりました。
帝王切開は決して楽をして産んだわけじゃありません。
母体をリスクにさらしてでも、赤ちゃんの安全をとった立派な決断です。
帝王切開術後にベットから立ち上がるコツ。
術後次の日には病室に戻って、自分で歩いてトイレに行ったり赤ちゃんのいる部屋まで歩いてみたりといったリハビリになります。
術後は電動ベットをうまく使うことをおすすめします。
腹筋を切られているので、動くのはもちろん笑うのさえ辛いんです。
夫が面白いことを言うので、必死に笑うのをこらえていました。
リクライニングの機能を最大限利用して、腹筋をなるべく使わないで立ち上がると楽です。
早期離床が勧められていて、翌日には自力で立ち上がってトイレに行かないといけません。
①まずは上の柵をつかんでなるべく上にポジションをとります。
下の方にいると、腰の位置がずれてお腹に負担がかかります。
直角に起き上がるのが目標です。
②寝たまま端っこに移動します。
③リクライニングで頭の方を持ち上げて、座った状態にします。
④横に足を下ろします。
⑤足を出したら、上下を変えるボタンでなるべくベット自体を高くしてから立ち上がる。
お腹を高い位置にするのが、腹筋をなるべく使わずにベットから立ち上がるコツです。
是非これから手術を控えている方は試してみてください。
まとめ
私は帝王切開を受け入れて気にならなくなるまで、数年かかっています。
帝王切開の傷口が肥厚性瘢痕になり、下半分が膨れて痒くなった経験がありよく出産のことを思い出していました。
時間が解決してくれるというのは月並みな言葉ですが、本当です。
毎日の成長を見ていると出産方法なんてこだわらなくなってきます。
今帝王切開になって落ち込んでいる方がいたら、
自分を危険にさらしてでも子供の安全をとったと自信を持ってほしいです。
帝王切開の傷口のきれいな治し方ってあるの?という方も多いと思いますので、
第一子の時に傷口テープを貼るだけじゃ駄目で、
肥厚性瘢痕(赤くとてもかゆい状態)になってしまったのですが、
第二子のときには工夫をしたら、断然綺麗に治りましたので、参考になさってください。
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